間取りのセカンドオピニオン

ハウスメーカーや工務店で理想の間取りが出来ない時には、建築事務所のセカンドオピニオンを利用しましょう。

セカンドピニオンが必要な4つの間取り


間取りのセカンドオピニオンで拝見する間取りにはいくつかのパターンがあります。

標準準設計のまま

ハウスメーカーさんの間取りに多い例です。カタログに載っている標準設計の間取りそのままを敷地図に入れたもの。営業さんが間取りを提案する形の企業ではこうすることが必要なのでしょう。もちろんその間取りが住まい手の希望通りであれば問題ないのですがそう上手くは行かないことが多いようです。

標準設計の向きを変えて配置

南側にトイレと階段があって、東側にリビングという間取りが有りました。どうしてこんなことに?と考えながら情報交換すると。ハウジングセンターで一目ぼれした住宅だそうです。残念ながら標準設計のままでは敷地に入らなかったそうです。そこで反時計回りに90度回転させて敷地内に納めた結果こうなってしまったそうです。一目ぼれというのは恐ろしい物ですこの呪縛を解くのに何度もレポートを書くことになりました。

設計業以外の専門家の間取り

営業さん、大工さん、建売屋さん、デベロッパーさん、それぞれその道のプロが書いた、もしくは指示した図面。それぞれがそれぞれのご苦労をしょっているので間取りにご苦労がにじみ出てきます。チープなのに中二階だとかロフトだとか追加費用が発生するオプションが付いているのは営業さん。構造的な押さえばかりが先行している大工さん。寝室も子供室もみんな6帖の建売屋さん。町並み優先で住戸の内容は後回しのデベロッパーさん。一番大事な住まい手の希望の実現や住み心地に関して十分な考慮がなされていないのが共通する特色です。

住まい手の言いなりの間取り

一見良さそうでちょっと困ることも有るパターン。お客様の機嫌を損ねないように、言われたことに忠実に間取りを作った結果、計画上不合理になってしまうことも沢山あります。住まい手が「希望事項は織り込んでもらいましたが住みやすい家に成っているか心配になって」とセカンドオピニオンのご依頼。依頼事項の中に「日当たりがよく快適な家」と言う言葉が抜けていたのでしょう日当たりの良い敷地なのに日当たりの悪い間取りに成っていました。

セカンドオピニオンが必要な3つのケース


図面の変更は3回までと言われて

図面の変更は3回まで、と言う話は良く聞きます。間取り作りは敷地やコストなど沢山の制約がある中で沢山のご希望を調整しながら実現しなければならないのですから、3回の変更で気に入った間取りが出来るなんてことはありません。「たった3回の変更で契約するためには、こちらで理想の間取りを作ってこれでお願いしますとしなければいけないと考えました」とセカンドオピニオンの依頼を受けました。非常に合理的な考え方ですね。

何度変更しても良くならない

打ち合わせして出てくる図面が当初からだんだんへんてこな方向になってゆくケースがあります。「リビング階段と玄関収納と勝手口に関して変更を依頼しましたか?」とお聞きすると「そのとおりです」との回答。何でそんなことが解るかと言うと。元設計では素直に納まっているであろう間取りのその部分だけを変更してあるので取って付けた違和感のある間取りになっているのです。標準設計は建築士や関係スタッフがそれなりの時間をかけて作り上げています。それをベースにして変更するのが営業さんだったり支店の設計士さんだったりするとどうしても小手先の修正になってしまいます。お客様の希望を理解して十分間取りに反映することが出来ないのです。

どの会社もみんな同じような間取り

複数の会社に間取り図作成を依頼している方から「どこの会社も皆同じような間取りで、、、」とのこと。間取り図を作る人は工事の仕事を取りたいので客様のリクエストを出来るだけ反映すべく頑張っています。お客様の言葉に忠実であるほど同じような提案になります。少しくらいおかしいことがあってもお客様の言葉に反するような提案をして仕事が採れなかったとなれば大変です。

理想の間取りが出来ない2つの理由


設計は余分な経費

住まい手にとって住宅は一生に一度の大きな買い物で理想の間取りを求めます。一方のハウスメーカーや工務店など施工者はどのように考えているでしょうか?施工者は建物を売って利益を上げるのが商売です。規格通りの住宅を沢山売ることが企業として収益を上げる方法です。間取り作りは営業活動の一環で最低限の経費で収める事が重要です。「納得いくまで何度でも間取りを変更する」などと言う事はありえません。一部の例外は有ると思いますが企業の仕組みからの必然です。

下請け設計事務所の悲哀

「町並み優先で住戸の内容は後回しのデベロッパーさん」の間取りが「変更は3回まで」のケースでした。住まい手とのやり取りの中で設計者の姿がふと浮かんできました。10件あまりの街区をどれだけの費用で請け負ったのだろうか?間取りに許されたルールの厳しさから相当なローコストの住宅です。設計者にも相当厳しい予算しか割り振られなかったはずです。そうなると何度も変更に応じていたら大赤字になってしまいます。生活を維持することが出来ません。お客様にもそのことを伝えさせていただき建築士の状況を理解していただくようにお願いしました。

セカンドオピニオンで住まい作りを成功させる方法


理想の間取りを作成する

あなたの理想の間取りがなぜ実現しなかったのかその理由がお判りに成ったと思います。当社はあなたの理想の間取りを作るためにあります。理想の間取りになるまで何度でも変更、修正いたします料金のページに提示した金額のみで追加料金は一切不要です。根拠は住まい作りをする方の大変さを知っているからです。

理想の間取りを提示する

理想の間取りが出来たらハウスメーカーや工務店などの施工者に「インターネットの設計事務所が作った間取りです」と提示してください。多くの施工者は自分の手間が省けたことを喜ぶと思います。一部の施工者は提示した間取りに「当社の基準に合わない」等の指摘があります。そのような場合でも施工者の納得できるまで調整いたします。安心して連絡ください。まずはメールフォームからご連絡ください。