住まい手の仕事

Pocket

S様は間取りソフトを使って間取りを自作していましたが思うように行かないとのことでした。

第一回目の図面(=たたき台と呼んでいます)をお送りして、それに対する感想やご意見をお聞きして、次に第一回目の変更案をお送りしました。

するとS様から「頂いた間取りなのですが、おそらくこちらでも編集ができるかと思います。ただ未だやり方が十分解かっておりません・・・勉強しますね!」という健気なご連絡がありました。
しかしお返事は下のようにさせていただきました。「いいえ勉強しないでください、間取りを作るのは建築士の仕事です。住まい手の仕事はどんな生活をしたいか、どんな部屋が好きか、どんな家具が好きか、など夢を膨らませることです。近々、第三案をお送り出来ると思います。少々お待ちください」

間取り作りは技術です。間取り図のソフトが使いこなせるようになっただけでは建築になりません。
法規、構造などは建築士の勉強をしていないと理解しにくいことが有ります。また間取り作りでも、ゾーニング、ブロックプラン、動線計画、日照計画などの建築計画の基本から始まって、各部屋や部分の設計まで、沢山の知識と知恵を駆使して建物に仕上げて行きます。

理想の家を手に入れるのに重要なのは、「どのように生活したいか」その理想像を出来るだけ具体的ににして、それを設計者に伝えることです。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です