家事が楽しい家 4LDK+和室

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家事が楽しい家


ハウスメーカーさんの間取りにイマイチ納得できなかったケースです。面積や部屋の構成などはそのままでの変更です。お仕事をお持ちで子育て中それでもテーマは「家事が楽しい家」という前向きなテーマです。キッチンと洗濯機のある洗面所が近いこと、キッチンからダイニングはもちろんリビング和室まで見通せること、子供が宿題をしたりパソコンを置いたりするスタディーコーナー、ごみ置き場と勝手口を希望。キッチンからテレビは見えなくても良い。ということでした。延べ床面積は43.5坪です。

130907高部邸51F

半リビング階段


「住宅の間取りは階段で決まる」と言われます。階段の位置によって動線が交差したり、冗長になったりします。玄関や廊下に面した従来からの階段に対して子供や家族の気配が伝わるという理由で最近はリビングにむき出しのリビング階段が流行っています。今回はリビングを経由するリビング階段のメリットを生かしながら水周りへの裏動線のプライバシーを大切にした半リビング階段としました

130907高部邸52F

1階と2階をつなぐ吹き抜け


吹き抜けを設けることで2階の子供室の様子が伝わります。住宅に関するブログで「吹き抜けが有ると子供室からの音がうるさい」という記事が有りました。「にぎやかにしている時は大丈夫。静かになったら気をつけましょう」とお話しすると多くの方は納得されます。静かにしていなければならない大事なお客様がくることが少ない住宅では感じあえることのほうが大事だと考えています。

間仕切りの無い子供室


子供さんは3人欲しいとお考えです。3室に区切れるだけの空間は用意しますが間仕切りはしません。お子様の成長に合わせて、必要に応じて対応していただきます。

共有の書斎と本棚


 寝室や子供室の前を狭い廊下にしてしまうと通路としてしか機能しません。個室の面積を小さくしても共有空間を大きくしたほうが楽しく出来ます。今回はそこに書斎を設けました。蔵書が多いので入りきらない分は廊下にも本棚を用意しました。

作りつけ玄関収納家具


 玄関収納の必要量をお聞きしたところ、土間収納の必要はないとのことでした。玄関ドアの正面に花を飾るニッチのご希望。ニッチつきの天井までの収納壁をオリジナル家具で作ることにしました。ニッチの奥行きを調整して和室からも使えるようにしました。家具図も作成させていただきました。

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薪ストーブのある家 4LDK+和室

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この住宅も敷地の制限ほとんど無しの大きな敷地です。130716齋藤邸3リソマド用1f

寝室+子供室3室と和室+LDKです。

この住宅のポイントは薪ストーブです。リビングに置くテレビやストーブやピアノなどは壁を背にして置くことになります。リビングにテレビと薪ストーブが有る場合には壁をどのように確保するかが大きな問題になります。多くのケースでは、リビングはダイニング、キッチンと一体の空間になるのでそこには壁が有りません。和室はリビングと一体になるように、と考えるとこちらにも壁が出来ません。北の壁にテレビを置くと、残りは南、、、、と言うことで、南の窓を二つに分けて間に壁を設けてそこにストーブということになりました。

130716齋藤邸3リソマド用2f

 

ストーブの熱は本体から発散する熱の他に煙突から発散する熱が利用できます。2階も煙突が通る位置を考えて間取りを作ります。

 

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和室二間続き(2)5LDK 2階建て

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和室二間続きの設計例が少ないので、若い頃に設計した物件を思い出しながら図面化してみました。

前回の例とは異なり敷地の制約がありました。江戸時代に宿場だった街区に立地しているために、間口が狭く奥行きが長い敷地です。狭いといっても無制限に広い敷地と違うと言うレベルです。

和室二間続き(2)5LDK 2階建て

和室二間続き(2)5LDK 2階建て 廊下が無いコンパクトな二間続きの家

和室二間続きの多くは西側に床の間のある奥の間を設け東隣に続きの間、南側に広縁を設けています。東西方向の間口の制約があるこのケースでは南北に和室を設けています。奥の間の採光のために書院部分にトップライトを設けてあります。

このケースでは奥の間を寝室に使い、続きの間の和室を茶の間として使っています。和室二間続きの部屋を日常利用しているケースです。

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和室二間続き 4LDK 平屋

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和室二間続き


インターネットで間取り作りをはじめて5年になります。沢山の間取り作りのお手伝いをしました。けれども和室二間続きの間取りのご依頼は2件だけです。

和室二間続きの部屋ではお祭りや法事などの行事が行われます。親族や地域の人がそろって食事をする大事な空間です。伝統的なやり方での会食が行われるのでしょう。地域の工務店さんが持っている伝統的な技法と地域に伝わる伝統的な間取りがふさわしいと思います。間取り作りのご依頼が少ないのは当然のことと考えます。

畳の部屋に座ってちゃぶ台で食事をするる生活が椅子テーブルでの食事になり、畳に布団を敷いて寝る生活からベッドに寝る生活になり、生活スタイルが変ると間取りに対する要求も変化してきます。

以前に、和室二間続きの間取りをご依頼いただいた時に、敷地の大きさをお訊ねすると「敷地の大きさは気にしないで大丈夫です」との回答。びっくりしました、普段はあと数センチ削れないかと言うような間取り作りをしているのでなんとありがたいと感じてしまいます。

二間続き1

ハレの空間と日常空間との接続


和室二間続きの部屋はお祭りや法事などの特別な時に使われます。日常生活のリビング、ダイニング、キッチンとどのようにつなげるかが重要なポイントです。

特にキッチンは和室のお客様への食事の配膳を考慮することが大切です。また大人数の食事を用意するために食品や食器をストックするパントリーや、出前などの受け渡しのための勝手口も用意する必要が有ります。

和室二間続きの部屋を使うのが親族だけのようなケースでは上の間取りのように和室とLDKを直に繋げることもできます。このようにするとLDKに近い和室は家族の茶の間として使うことが出来ます。

地域の方々も使うような場合にはトイレや納戸を含めて家族の生活と分離するような計画にするほうが合理的です。

農家の住宅


農家の住宅には特別な配慮が必要です。

1、勝手口を設ける

長靴や地下足袋などは玄関には置いておきたくないものです。作業用の帽子や上着などをかけておく場所にも配慮が必要です。

2、勝手口の外に外流しを設ける

田畑で付いた土を家の中に持ち込まない様に家の外で土を落とす様に考えます。野菜を洗う流しと2つの高さの流しがあると便利です。また冬場の作業を考慮してお湯が出るようにすると喜ばれます。

3、勝手口から浴室までの動線を短くする

勝手口から浴室まで家の中でも最小限のエリアですむように考えます。そのゾーンは掃除がしやすい素材を用いることも必要です。

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